心臓病でも旅行を楽しみたい!疲れと不安を減らす「体調管理」と「便利グッズ」の選び方

旅行

「旅行に行きたいけれど、旅先で体調を崩したらどうしよう…」

「同行者に迷惑をかけたくないから、やっぱり諦めようかな」

先天性心疾患(ACHD)があると、旅のワクワク感と同じくらい、こうした不安がつきまといますよね。私もそうです。

筆者のわたしは単心室症という先天性心疾患を持ち、障害者手帳1級を持っています。

酸素飽和度が低く(86~90%ぐらい)、人一倍疲れやすい体質ですが、

工夫を重ねることで今ではANAのSFC(スーパーフライヤーズ会員)になる程

旅行を楽しめるようになりました。

もちろん今でも不安がゼロなわけではありません。ですが「正しい体調管理の知識」と「自分を助けてくれる便利な旅行グッズ」があれば、トラブルのリスクはぐっと減らせます。

この記事では、私が実際に国内旅行で行っている「倒れないための準備」と、

体調管理を楽にするために「本当に使ってよかったアイテム」を厳選してご紹介します。

準備さえ整えば、私たちはもっと自由に旅を楽しめます。

まずは一番大切な「薬」の話から始めましょう。

「薬」の管理は命綱。絶対に飲み忘れないための工夫とグッズ

私たちにとって、薬はただのサプリメントではなく「命綱」です。

旅先で「薬がない!」「飲み忘れた!」という事態だけは絶対に避けなければなりません。

私が旅行中、薬の管理で徹底しているルールは以下の3つです。

  1. 予備を必ず持つ(滞在日数+3日分以上)
  2. 手荷物とスーツケースに分散させる(紛失リスク分散)⇒海外旅行ではよくやります
  3. 「飲んだかどうか」が一目でわかる収納にする

特に旅行中は、移動や観光で非日常のスケジュールになるため、

普段は飲み忘れない人でもうっかり忘れてしまうことがあります。

だからこそ「記憶」に頼らず「道具」に頼ることが重要です。

飲み忘れを防ぐ「ピルケース」の選び方

ジップロックにまとめて入れるのも良いですが、

旅行中はパッと見て「朝の分、飲んだっけ?」と確認できる

小分けタイプのピルケースがおすすめです。

私が愛用しているのは、「1日分ごとに取り外せる」かつ「防水・遮光性がある」タイプです。

  • 取り外し可能: その日に必要な分だけポーチに入れて持ち歩けるので、荷物がかさばりません。
  • 密閉・防水: 旅行中の急な雨や、ボトルの水漏れから薬を守ります(湿気は大敵です!)。

薬を無くすのが怖いなら「2ヶ所持ち」が鉄則

「薬が入ったバッグを置き忘れたら…」 そんな最悪の事態を防ぐために

私は「手荷物」と「スーツケース」の2ヶ所に分けて持つことを徹底しています。

私の場合、国内ではなく海外旅行に行く際に手荷物とスーツケースの2か所に薬を分けて入れるようにしています。

海外だとよくロストバゲージが発生することもあり、空港で預けたスーツケースがすぐに到着ロビーで受け取りが出来ないこともあるからです。

  • メイン分(手荷物): すぐ飲めるように、取り出しやすい場所へ。
  • 予備分(スーツケース): 万が一手荷物を無くしても、ホテルに着けばなんとかなるように。

この「リスク分散」をしておくだけで、精神的な余裕が全く違います。

予備の薬は、他の洗面用具と混ざらないよう、中身が見えるメッシュポーチトラベルポーチにまとめて入れておくと便利です。

身体への負担を減らす3つのルール

心臓に持病がある私たちにとって、旅行中の「移動」は最大の敵になり得ます。

楽しい観光のために体力を温存できるよう、私は移動中にとにかく

「体を締め付けない」「リラックスする」ことを徹底しています。

具体的に実践しているのは次の3つです。

① 機内・新幹線ではすぐに「靴を脱ぐ」

国内旅行のエコノミークラスや新幹線の座席についたら、私はすぐに靴を脱ぎます。 着圧ソックスなどは使っていませんが、

とにかく足を解放してあげることが一番のむくみ対策になると感じているからです。

ただ、靴下のまま床に足を置くのは衛生的に気になりますし、トイレに行くときにいちいち靴を履き直すのも面倒ですよね。 そこで活躍するのが、折りたたみ式の「携帯スリッパ」です。

ホテルにあるようなペラペラのものでも良いですが、少し厚底でクッション性があるものを持参すると、足元からの冷えも防げます。「靴を脱ぐ」という一動作だけで、移動後の足の軽さが全然違いますよ。


② 靴は「投資」と割り切る。スニーカー一択の理由

旅行中の履き物は迷わず「スニーカー一択」です。 おしゃれなブーツやヒールも素敵ですが、心臓への負担を考えると「歩きやすさ」に勝るものはありません。

私の場合、日本人の平均的な足の形に合わないこともあり、ヨーロッパ製の足に優しい靴を愛用しています。決して安くはありませんが、ここをケチって疲れやすくなるよりは、健康への「投資」だと割り切っています。

皆さんにおすすめしたいのは、私の靴と同じものを買うことではなく、自分の足に本当に合う靴妥協せずに選ぶことです。 もしこれから旅行用の靴を探すなら、New Balance(ニューバランス)の996シリーズや、アシックスのような、クッション性が高く軽量なモデルが足への負担が少なくておすすめです。

③ 服装は「締め付けない」が正義

移動中の服装も、体を締め付けるものは避けています。 お腹周りや足の付け根を圧迫すると、血流が悪くなり、心臓に余計な負担がかかってしまうからです。

  • ウエストはゴム仕様のもの
  • ゆったりとしたワンピースやワイドパンツ

こういった「リラックスできる服装」を選ぶのも、立派な体調管理の一つです。おしゃれは現地に着いてから、アクセサリーや小物で楽しめば十分です。



ホテル選びは「大浴場」と「駅近」で決める

台湾・台北市内のホテル

旅の疲れを翌日に持ち越さないために、ホテル選びは妥協しません。 私が重視している条件は、「大浴場があること」と「アクセスが良いこと」の2点です。

①手術痕があっても大丈夫。「大浴場」で疲れを癒やす

「心臓の手術痕があるから、大浴場はちょっと…」と躊躇してしまう方も多いかもしれません。

ですが、私はあえて大浴場付きのホテルを選びます。

やっぱり、広いお湯に浸かって手足を伸ばすのが、一番の疲労回復になるからです。

実は私、フォンタン手術を受けてから25年以上が経過しているのですが、

今では手術痕はほとんど目立たなくなっています。

もちろん個人差はありますが、脱衣所や浴場で他人からジロジロ見られるようなことは、私の経験上ほとんどありません。

みんな自分のお風呂タイムに夢中です。

「傷があるから」と我慢せず、大きなお風呂でリラックスする時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?

ただし、長湯は心臓の負担になるので、「ぬるめのお湯に短時間」を心がけてくださいね。

②移動距離は体力の消耗。迷わず「駅近」を選ぶ

どんなに素敵なホテルでも、駅から徒歩15分もかかると、チェックインするだけでクタクタになってしまいます。

荷物を持って歩く距離を1メートルでも減らすために、私は「駅直結」または「徒歩5分以内」のホテルを最優先にしています。

多少宿泊費が高くなっても、移動で体力を削られないための「必要経費」です。

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③スケジュールは「1スポット・1休憩」が鉄則

せっかくの旅行、「あれもこれも見たい!」と欲張りたくなる気持ち、痛いほど分かります。

(実は私も、本当は全部回りたくなるタイプです笑)

ですが、体調管理を最優先にするなら、私がおすすめするルールは「1か所観光したら、都度休む」こと。これに尽きます。

④カフェ休憩も「観光」の一部と考える

「観光スポットA」に行ったら、次の「観光スポットB」に行く前に、

必ず30分〜1時間程度のカフェ休憩を挟みます。

  • 移動で疲れた足を休める
  • 水分補給をして血栓を予防する
  • 次の予定を確認して気持ちを落ち着ける

この時間を惜しんで詰め込むと、夕方には電池切れになってしまいます。

「素敵なカフェで現地のスイーツを食べるのも、立派な観光!」と割り切って、意識的に休憩時間をスケジュールに組み込みましょう。

そうすることで、結果的に夜まで元気に過ごすことができ、トータルの満足度は高くなります。

それでも不安な人へ。「もしも」に備える安心セット

どれだけ準備しても、旅先で体調が悪くなる可能性はゼロではありません。 ですが、「万が一のときはこれがあるから大丈夫」という備えがあれば、不安に押しつぶされずに旅行を楽しむことができます。

私が必ずバッグに入れている「安心セット」はこの3点です。

①「保険証・診察券・お薬手帳」は3点セットで持つ

私は普段から、健康保険証、かかりつけ医の診察券、お薬手帳の3つをセットにして管理しています。旅行のときも、このセットをそのままカバンに入れるだけです。

「紹介状のコピーまで持ったほうがいいかな?」と悩む方もいるかもしれませんが、私はそこまでは持ち歩いていません。

万が一、旅先の病院にかかることになっても、お薬手帳(または服薬情報のアプリ画面)と、かかりつけ医の連絡先(診察券)さえあれば、現地の医師が必要な情報を確認できるからです。

②「障害者手帳」は身分証としてもマスト

障害者手帳は、公共交通機関や施設の割引を受けるためだけでなく、緊急時の「身分証明書」としてもマストアイテムです。

自分が詳しく病状を説明できない状況になっても、手帳があれば「内部障害があること」を周囲に伝えられます。

③ 支払いは「クレジットカード」で身軽に

旅行中の支払いは、基本的にクレジットカードで済ませています。 現金をジャラジャラ持ち歩くのは重いですし、ATMを探す手間も省けます。なにより、キャッシュレス決済はスピーディーなので、レジで立っている時間を短縮できるのも地味ながら嬉しいポイントです。

また、クレジットカードには旅行傷害保険が付帯しているものも多いので、持っているだけで「見えない安心」にも繋がります。


まとめ:準備さえ整えば、私たちはもっと自由に旅ができる

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 今回は、先天性心疾患を持つ私が実践している、国内旅行の体調管理と持ち物についてご紹介しました。

  1. 薬の管理: 予備を持ち、ピルケースなどで飲み忘れを防ぐ。
  2. 移動対策: 機内では靴を脱ぎ(携帯スリッパ)、自分に合う靴と楽な服で過ごす。
  3. ホテル選び: 疲れを癒やす「大浴場」と、体力を温存する「駅近」を選ぶ。
  4. スケジュール: 「1スポット観光したら1回休む」を鉄則にする。
  5. 緊急時の備え: 保険証セットと障害者手帳を忘れずに。

私たちの旅行は、確かに健常者の方よりも配慮が必要です。 ですが、「完璧な体調」でなくても、「崩さないための工夫」と「便利なアイテム」を味方につければ、トラブルを避け、心から旅行を楽しむことは十分に可能です。

この記事が、あなたの「旅行に行きたい」という気持ちを後押しするきっかけになれば嬉しいです。

さあ、まずは無理のない範囲で、近場のホテルや行きたい場所をリサーチすることから始めてみませんか?

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